やはりなんと言っても筆頭は先ほど上げた「ブッダガヤ」です。ここには文字通り世界中から信徒が集まってきます。東アジアや東南アジアのみならず、欧米の白人仏教徒や、インドで改宗した新仏教徒、バングラデシュのチャクマ仏教徒など、マイノリティの人々もたくさん見られます。中でもチベット系仏教徒(ブータンなどヒマラヤ諸国を含む)はプレゼンスが高く、チベット人は中国に併合される以前からこのブッダガヤを目指して旅を重ねてきました。そのためのガイドブック(インド巡礼の指南書)も古くから出回っているほどです。私がブッダガヤ門前のチベット僧院で出会ったアムド(青海チベット)の老僧は、1950年代に実家を離れてラサ経由でインド巡礼に出て、ブッダガヤに長期滞在していましたが、中国の侵攻によって国境が閉鎖されたため帰れなくなり、そのまま60年余りもこの地で暮らし、故郷とも連絡がとうに途絶えてしまっている、と話していました。 日東工業 OR16-88-1 OR 屋外用制御盤キャビネット・鉄製基板